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中華電信、1G高速ネット推進


ニュース 電子 作成日:2011年12月26日_記事番号:T00034581

中華電信、1G高速ネット推進

 中華電信は来年から、通信速度最大1Gbps(ギガビット毎秒)の光ファイバーによるデータ通信(FTTH)の、家庭向けサービス導入に向けたネットワーク構築を推進する。当初は2015~20年のサービス開始を想定していたが、来年に1Gサービスを始動させる政策方針を受けて計画を前倒しした。1Gbpsのカバー率は来年21%、2013年時点で42%以上を目標とする。26日付工商時報などが報じた。

 張暁東・中華電信総経理は25日、台湾の次世代ブロードバンドサービスの実現に協力することは当然の責務だと強調した。

中華電信は当初、100メガビット毎秒(Mbps)ネットワーク構築に今後5年で1,000億元を投資する計画だったが、100Mbps~1Gbpsの超光速通信に今後3年で1,200億元を投じる。EPONやGPON設備の来年の調達額は、当初計画の100億元から160億元に拡大する。1Gbpsのカバー率を13年に42%以上と設定し、15年に80%を目指していた100Mbpsも、13年に100%達成へと前倒しした。

 行政院は目標前倒しにより、ユーザー数は光ネットが720万件、無線ブロードバンドが820万件に達すると予測している。

光ケーブルの投資が60%

 中華電信によると、光ネットワーク網の構築に当たっては、光ケーブルの設備投資が最大の60%を占める。第1層(物理層)のアグリゲーションや局側装置(OLT)は台湾メーカーが大部分を請け負い、第2層(データリンク層)はエリクソンやシスコシステムズ、アルカテル・ルーセントなどが担う。ただ、海外メーカーには生産委託や部品調達など台湾メーカーとの提携を契約で義務付ける方針だ。

 中華電信の光ファイバーネットワーク設備調達先は、▽合勤科技(ザイセル・コミュニケーションズ)▽友訊科技(D−Link)▽東訊(テコム)▽智邦科技(アクトン・テクノロジー)▽明泰科技(アルファ・ネットワークス)▽アルカテル・ルーセント▽エリクソン▽ノキア・シーメンス・ネットワークス──など。

【表】