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11月のマネーサプライ、引き続き「デッドクロス」【図】


ニュース 金融 作成日:2011年12月27日_記事番号:T00034590

11月のマネーサプライ、引き続き「デッドクロス」【図】

 中央銀行が26日発表した11月の通貨供給量(マネーサプライ)統計によると、株式市場への投資待機資金の指標となるM1B(現金通貨と預金通貨)の伸び率は前年同月比4.22%、M2(現金通貨、預金通貨、定期預金など準通貨の合計)の伸び率は同5.07%とともに前月比で縮小し、先月に引き続きM1Bの伸び率がM2の伸び率を下回り、下げ相場の指標とされる「デッドクロス」の状態となった。27日付工商時報などが伝えた。

 中央銀行経済研究処の陳一端副処長によると、台湾株式市場の相場が低迷していることは、市場から資金が撤退していることを意味するため、M1B伸び率が大幅に縮小するのは当然だと指摘した上で、いったん株式市場が上昇に向かえば、M1B伸び率も急速に拡大すると説明した。さらに重ねて「市場の資金は豊富だ」と強調した。

 2カ月連続の「デッドクロス」が、中央銀行が29日に予定する理事・監事会議での政策金利決定に影響するかとの問いに対し陳副処長は、「政策金利は物価の安定と経済成長の2点を主な決定要因とし、市場に必要なだけの通貨を供給する」と語り、明確な回答は避けた。