ニュース 石油・化学 作成日:2012年1月3日_記事番号:T00034655
台聚集団(USIグループ)の台湾聚合化学品(USI)と亜洲聚合(アジア・ポリマー)は、それぞれが31億台湾元(約79億円)を投じて、年産能力各5万トンのエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)工場を設置する。2013年初頭に完工予定で、これにより同グループの同製品生産能力は5割増の32万トンとなり、台塑集団(台湾プラスチックグループ)の31万5,000トンを抜いてアジア最大のEVAメーカーとなる。12月30日付経済日報が報じた。
プラスチック化学業界では11年下半期に入り景気が冷え込み、ポリエチレン(PE)派生品ではEVAのみが利益が出る製品となっている。台聚集団が同製品の生産能力増強を選択したことに対し、証券会社は「賢明な判断」と評価している。
ただ、欧州の財務危機が完全に収束せず、中国でもプラスチック化学産業への効果的な振興策が打ち出せていない中、業界関係者のEVA需要見通しは慎重なものとなっている。EVAの応用先である太陽電池業界が需要低迷に苦しむ中、同分野向け製品を生産していたメーカーが、発泡樹脂向けやホットメルト接着剤向けに切り替えており、相場が下落している。
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