ニュース 電子 作成日:2012年1月3日_記事番号:T00034662
3日付工商時報によると、聯華電子(UMC)はこのほど、携帯電話用IC大手のクアルコムから28ナノメートル製造プロセスによる統合型ベースバンドチップの生産を受注したとの観測が出ている。これに対しUMCはノーコメントとしている。
UMCはライバルの台湾積体電路製造(TSMC)に比べ、28ナノプロセスで技術格差が半年ほどあるが、UMCは今年、同プロセスへの投資が回収段階に入る見通しだ。
UMCは既に、主要顧客である米テキサス・インスツルメンツ(TI)の28ナノメートル仕様プロセッサー「OMAP 5」で最大の生産委託先となることが確定しており、上半期中に量産を開始する。クアルコムからの受注はそれに続く大型受注となり、今年第1四半期中にも統合型ベースバンドチップの生産準備に入るとみられる。
証券業界は、UMCがクアルコムからの受注に成功した背景について、クアルコムが今年、3Gベースバンドチップで中国、インドなどの新興市場を攻略するに当たり、低コストのベースバンドチップによる支援を必要としていることを挙げている。TSMCは受注価格が比較的高いため、価格面で柔軟性があるUMCに白羽の矢が立ったとの見方だ。
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