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馬英九候補選対、街頭行進に公務員動員


ニュース 政治 作成日:2012年1月5日_記事番号:T00034695

馬英九候補選対、街頭行進に公務員動員

 総統選挙の選挙戦が終盤を迎える中、国民党の馬英九候補の選対本部が今月8日に行う街頭行進に政府機関の公務員を動員していたことが明るみに出て、行政の中立に反するとの批判を集めている。

 4日発売の週刊誌「壱週刊」は、馬候補サイドが8つの中央官庁の公務員4,000人を街頭行進に動員することを文書で要請していたと報じた。

 文書は街頭行進に2万人を動員し、有権者の選挙ムードを盛り上げるため、各官庁にそれぞれ500人の公務員の動員を求める内容となっている。文書には参加者の集合地を台北市の選挙区ごとに割り当て、内政部は第1選挙区、財政部は第2選挙区、経済部は第3選挙区などと具体的に記載されている。

 国民党は4日、「行政の中立には違反しておらず、各政府機関の党員に参加を呼び掛けただけだ」と苦しい説明を行った。

 国民党は、党と政府が一体だった過去の政治体制の名残りから、選挙戦で政府機関を活用してきたとされる。今回の文書暴露は国民党がそうした「古い選挙」に頼っている一面を物語るものだ。