ニュース 電子 作成日:2012年1月6日_記事番号:T00034742
ノートパソコン受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピューター)はこのほど、不良品を出荷されて被害を受けたとして、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)傘下のグラフィックICメーカー、ATIを提訴した。受託メーカーが川上のチップメーカーを提訴するのは異例だ。6日付工商時報が伝えた。
クアンタは問題のグラフィックICについて、過熱する不良が発生したため、2007年にNEC向けのノートPCを正常に生産できず、営業被害を受けたとして、損害賠償を求めた。クアンタは当時、NECに対し賠償を行ったとされるが、金額は明らかにされていない。損失は既に計上済みで、昨年と今年の業績には影響がないという。
AMD側は「同じチップは他の受託メーカーでもノートPCに使用されているほか、クアンタがNEC向けのその他機種に使用した際に問題は発生していない」と反論した。
業界関係者は「クアンタによる提訴は、顧客に対し、責任の所在を明確にする意味合いが強い。訴訟を通じ、問題はチップの不良が原因で、設計上の問題ではないことを明らかにしようとしているのではないか」と分析した。
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