ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

春節前の在庫確保、TSMCとUMCで受注増


ニュース 電子 作成日:2012年1月6日_記事番号:T00034744

春節前の在庫確保、TSMCとUMCで受注増

 中華圏の春節(旧正月)を控えた需要期を迎え、半導体ウエハー大手の台湾積体電路製造(TSMC)と聯華電子(UMC)では最近、急激な受注増加がみられ、12インチウエハー工場の稼働率が80%以上まで上昇しているという。6日付工商時報が伝えた。
ただ、第1四半期は稼働日数が少ない上、ウエハー工場の一部が春節休暇を実施するため、受注が増加しても出荷量は昨年第4四半期に比べ最大で5%下回る見通しだ。

 受注増加の背景には、欧米のクリスマス商戦で、情報家電製品の売り上げが比較的好調に推移し、半導体の在庫水準が低下していることがあるとみられる。

 これに先立ち、半導体市場では欧州財政危機、米国の景気低迷などで、全体的に在庫を抑える動きが表面化していた。市場調査会社、IHSアイサプライによると、世界の半導体市場で昨年第4四半期の半導体チップの在庫は79日分まで低下し、一部の携帯デバイス向けチップの在庫は1カ月分を割り込んでいるという。