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宏達のQ3粗利率、過去最高の37%


ニュース 電子 作成日:2007年10月31日_記事番号:T00003477

宏達のQ3粗利率、過去最高の37%

 
 宏達国際電子(HTC)は30日、第3四半期の業績を発表した。純利益74億3,000万台湾元(約263億円)、粗利益率37.9%で、粗利益率は再び過去最高を更新した。同社はタッチパネル式スマートフォン「HTC Touch」に代表されるブランド部門が絶好調で、第3四半期は前年同期比で30%以上の成長を記録した。米国のクリスマス商戦が本番を迎え、第4四半期も引き続き好業績が期待できる。31日付工商時報が報じた。
 
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 第3四半期通期の業績は、税引前利益212億8,300万元、純利益は189億4,700万元で前年同期比6.2%増。1株当たり利益(EPS)は33.05元で、依然上場企業で最高を続けている。

 鄭慧明財務長(CFO)は同日の業績説明会で、「第3四半期の粗利益率上昇は、HTC Touchなど携帯情報端末(PDA)の発売が大きな要因だ」と説明。現在、売上高の9割以上が自社ブランドおよび電信業者と協力を行っている事業からで、第4四半期はODM(相手先ブランドで設計から製造までを担当)が売上高全体に占める割合は、1割以下に減少する見通しだ。同社の目指すブランド化戦略が完成段階に入っていることがうかがえる。

Q4も売上20%増見通し

 第4四半期は新たに携帯電話6機種を発売する。T-Mobileのshadow以外は全て3G、3.5G機種で、米国がクリスマス商戦を迎えてCDMA(符号分割多重接続)機種の売れ行きが伸びていることから、同期の売上高は前年同期比で約20%増加し、粗利益率も高い数値を維持する見込み。
 
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今月発売された3.5G対応のスライド式
スマートフォンHTC Touch Dual(HTC提供)


グーグルフォンを受注か

 31日付中国時報によると、宏達は米検索大手グーグルが近く発売する携帯電話、グーグルフォンのODMを韓国LG電子とともに請け負う。

 グーグルフォンの最大の特色はインターネット電話がかけられること、グーグルマップと連動した地図検索機能、YouTubeの映像・音楽ダウンロード機能で、検索や電子メールの送受信も可能だ。

 宏達では「近く全地球測位システム付(GPS)の携帯電話を発売する可能性がある」とコメントしているだけで、グーグルフォンの生産については明言を避けているが、事実であれば新たな話題となりそうだ。