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選挙運動でくたくた、候補者が「負傷兵」に


ニュース 社会 作成日:2012年1月10日_記事番号:T00034775

選挙運動でくたくた、候補者が「負傷兵」に

 総統・立法委員選挙まであと4日。各候補が必死の戦いを繰り広げる中、多くの候補者が「選挙症候群」にかかり、「負傷兵」となっていることが分かった。

 「選挙症候群」は、選挙活動のために体を酷使したことが原因で起こる症状で、手を振りすぎて腕が上がらなくなったり、演説のしすぎで声が枯れて出なくなるなどを指すという。

 最も典型的な選挙症候群患者は、周美青総統夫人。総統夫人は過去に骨粗しょう症による圧迫性骨折を患っており、夫の当選のために連日繰り返す90度のおじぎのせいで、この古傷が痛み出す。

 呉育昇候補(国民党・新北市)は、街頭で連続3時間手を振り続けた結果、腕が上がらなくなってしまった。1日平均2,000回の握手で、すっかり手が腫れてしまった費鴻泰候補(国民党・台北市)は、親指と人差し指の間の部分に激痛が走るとか。

 周守訓候補(国民党・台北市)の手も、相手の指輪や伸びた爪で傷つけられてボロボロ。さらに先日はジープに乗る際に足をねんざし、病院に行く時間がないため自分で湿布をしている。足を引きずりながら選挙戦を戦うさまは、まさに負傷兵だ。

 こうした「選挙症候群」を防ぐには、潘翰声候補(緑党、台北市)のやり方が効くかもしれない。彼は支持者と握手をした後は、街頭で手を振るといった具合に、握手と手を振る動作を交互に取り入れていると言う。

 街頭演説で声が出なくなる候補も多い。簡余晏候補(民進党・台北市)は漢方薬ののど飴で、陳振盛候補(親民党・台北市)は、南投県の実家で採れる柑橘類で、大切なのどをケアしているそうだ。

 選挙戦の初期に5キロ激痩せしたものの、最近2キロ太ったのは姚文智候補(民進党、台北市)。体重増加の原因は支持者からの差し入れで、やせたり太ったりと忙しい。李乾龍候補(国民党、新北市)は、毎日6時間歩き、1カ月余りで6キロもやせた。

 高志鵬候補(民進党、新北市)は早朝から深夜に及ぶ激務がたたり、過労から2度も病院に運び込まれた。終盤戦、各候補者の健闘を祈りたい。