ニュース 政治 作成日:2012年1月10日_記事番号:T00034779
台湾総統選に出馬した民進党の蔡英文候補が、選挙戦終盤で「交渉による民主」を掲げ、大連立政権を組む可能性に言及したことについて、国民党の馬英九候補は9日、「蔡候補が大連立政権を組むと言ったのは、(立法院で)過半数を取る自信がないからだ」と切り捨てた。
副総統に立候補している国民党の呉敦義候補も「大連立政権は見せかけの議題だ。馬総統は2008年の就任後、蔡候補に対し何度も国是について話し合いを申し入れたが、さまざまな理由で拒否された」と述べ、蔡候補の発言の真意に疑問を呈した。
国民党の頼素如広報担当も「突然の議題提起は、焦点をずらすことが狙いだ」と批判した。
一方で、テレビの討論番組などでは、蔡候補が当選した場合の大連立政権の姿をめぐり、フライング気味の議論が白熱している。既に行政院長候補として、今回当選の見込みがない親民党の宋楚瑜候補をはじめ、王金平立法院長などの名前が取りざたされている。
これに対し宋候補は9日、「蔡候補の主張は信じられず、もし入閣を求められても、受け入れるつもりはない。蔡候補とは両岸(中台)問題で主張が異なる」と述べた。
ただ、親民党サイドからは「連立政権はもともと宋候補の主張であり、政党理念が合えば協力も可能だ」との声も出ている。
蔡候補が当選した場合、もう一つの鍵は、民進党が立法院で過半数を取れるかだ。過半数には届かない場合、民進党が親民党との連立で、立法院での過半数を確保する選択肢が一気に現実味を帯びる。
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