ニュース 社会 作成日:2012年1月11日_記事番号:T00034804
ゲーム機の商売をしている謝さん(42)は5年前に妻と離婚し、高雄市内で一人暮らしをしていた。その謝さんに恋人ができ、同棲するようになった。これが、道を隔てた向かいのアパートに住む既婚女性、吉さん(43)の悪夢の始まりだった。
というのも深夜に、道を隔てた謝さん宅から女性の大きな声が聞こえてきて、吉さんの眠りが妨げられるようになったからだ。
謝さんと吉さんは顔を合わせてもあいさつすらしない不仲な隣人同士。吉さんは普段から、謝さんがゲーム機を運搬する物音や、アパートのドアや車のドアを開け閉めする音、テレビの音が耳障りでならなかった。それだけならまだしも、今度は夜中の声だ。吉さんは我慢が限界に達し、謝さんに対する苦情を紙に書き出して、謝さんの大家の家のドアに張り出した。
謝さんは大家からこの張り紙を受け取り激怒した。「深夜の静かな時間帯は、車のドアやアパートのドアは静かに閉めて。テレビの音を小さくして。『チャーハン(炒飯)』の音量を抑えて」など、苦情が書き並べられていたからだ。
ちなみに「チャーハン」とは、混ぜ合わせることをくんずほぐれつの男女の行為に例えた隠語だ。謝さんの恋人は、「あの最中に声が出るのは自然なこと。でもそんなに大きな声じゃないわ」と弁解しているが、別の隣人も「深夜に女性の声が聞こえた」と証言しており、近所迷惑になっていたことは確かだ。
謝さんは張り紙の内容を否定し、吉さんを名誉棄損で訴えた。台湾の法律では、文字や図画をまき散らして他人の名誉を傷つけた者は、2年以下の実刑、拘役(自由刑)、1,000台湾元以下の罰金が科される。が、弁護士によると、吉さんには情報散布の意図はなく、謝さんの訴えが却下される可能性もあるという。
高雄市によると、ドアを閉める音や性行為中の声に対しては、「騒音管制法」ではなく「社会秩序維護法」が適用される。節度ある大人としては、やはり隣人に対する気遣いが必要だろう。
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