タイの大洪水でハードディスクドライブ（ＨＤＤ）の供給不足が長期化していることからパソコン産業全体が大きな打撃を受けている問題について光ディスクドライブ（ＯＤＤ）業界関係者は、「供給不足による影響が、昨年11～12月から業績に表れ始めた」「供給不足はなおも残っており、生産能力が順調に回復したとしても、ＰＣ市場全体の回復にはしばらくかかる」との認識を示した。11日付電子時報が伝えた。
なおＯＤＤ大手メーカーの建興電子科技（ライトンＩＴ）は、昨年12月の連結売上高が前年同月比15.4％減の40億5,000万台湾元（約104億円）にとどまった。ＯＤＤは同社の売上高の80％を占める。
ただ昨年の売上高は、ＯＤＤの順調なシェア拡大を背景として過去最高を更新し、前年比4.4％増の613億元を達成した。
ライトンＩＴは、記憶媒体としてフラッシュメモリーを用いるドライブ装置、ＳＳＤ（ソリッドステートドライブ）の売り上げが昨年第４四半期は前四半期を40％上回り、新たな成長のけん引役となっている。
