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鴻海・武漢工場で労使争議、100人が「自殺する」


ニュース 電子 作成日:2012年1月11日_記事番号:T00034825

鴻海・武漢工場で労使争議、100人が「自殺する」

 鴻海科技集団(フォックスコン)の中国湖北省・武漢工場でこのほど、大規模な労使争議が持ち上がり、人事異動や賃金の低さなどに対する不満から従業員100人以上が工場エリア内ビルの屋上に集結して「自殺する」と抗議した。大勢の警察や消防車が出動し、エアマットを用意する騒ぎとなったが、武漢市長などが説得に当たった結果、収束したもようだ。中国メディアの報道を基に11日付蘋果日報が報じた。

 報道によると、米マイクロソフト(MS)の家庭用ゲーム機「Xbox 360」を生産する武漢工場では、同製品の生産停止に伴って約300人が異動を命じられた。その後、異動に伴って賃金が低下することに不満を持つ従業員が先週、集団で座り込みを行い抗議した。

 これを受けて会社側は、▽労働契約を解除し勤務歴に応じた賠償金を受け取る▽ストをやめて職務に戻る──のいずれかを選択するよう提案し、ほとんどの従業員が賠償金の受け取りを選択した。

 しかしその後会社側は突如、賠償金の支払いを拒絶。これに腹を立てた約100人がビルの屋上に集結し、飛び降りるとの騒ぎを起こした。

 これについて鴻海の丁祈安・広報担当は、「現在、事態の把握に努めている」とコメントした。