ニュース 社会 作成日:2012年1月13日_記事番号:T00034863
今月10日から14日早朝まで、中台間を結ぶ航空便の臨時便が延べ101便増発された。中国に滞在する台湾人企業家らが、14日の総統・立法委員選への投票のためにこぞって台湾へ戻るためだ。定期便も含めると帰台する台湾企業関係者はこの1週間で15万人、全部で20万〜30万人に上るとの見方もある。ある企業家は、「最近大企業のトップが相次いで『1992年の共通認識(92共識)』支持を表明しているのは、総統選の情勢がかなり接戦になってきている証拠だ。そのためみんなに帰って投票しろと呼びかけている」と語る。
臨時便のピークは12日と13日で、12日は33便が運航され、13日は55便が予定されている。12日の平均搭乗率は95%以上とほぼ満席だった。1便当たりの乗客数を250人で計算すると、臨時便の搭乗者は5日間で2万5,000人。週558便の定期便の利用者の70%を台湾企業関係者として計算した場合、定期便と臨時便で帰台した人はこの1週間で10万人、香港などでの乗り換え客や、金門・馬祖島経由の人も含めると最近1週間で15万人に上ると推測されるという。
広州で美容エステ「女人世界」を経営する林懐さんもそうした台湾人企業家の1人だ。14日午前1時の便で広州をたち、午前3時に桃園空港に到着。松山空港に移動して、正午の便で戸籍地の台東に赴いて投票する。終わると直ちに台北に引き返し、商談を済ませた後、その日のうちに広州に戻るという強行軍だ。林さんは「春節(旧正月)前で仕事は忙しいが、投票して今後の4年間を後悔せず過ごせるなら、無理をしてでも台湾に帰る価値はある」と語っている。
航空会社によると、今回の臨時便の多くが深夜の時間帯となった。それでもなお予約できない人が後を絶たず、キャンセル待ちはまるで宝くじの当選を待つような状況だという。
中国の台湾企業関係者は、国民党と民進党の支持割合が7対3といわれている。彼らの投票が結果にどのように影響するのか気になるところだ。
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