ニュース 電子 作成日:2012年1月17日_記事番号:T00034948
米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がこのほどフランスなどユーロ圏9カ国の信用格付けの引き下げを発表したことを受け、華碩電脳(ASUS)の張偉明財務長は、第1四半期の業績が厳しいものになるとの悲観見通しを示した。一方、宏碁(エイサー)も短期的には影響は大きくないが、2~4月に相次いで国債の償還期限を迎えた後の市場については観察が必要だとしている。17日付工商時報が伝えた。
またユーロ相場が対ドルで過去16カ月最低となっている点も懸念される。業者からは、為替コストを考慮すれば、欧州市場で販売価格が上昇し、販売量に深刻な影響が出るとの見方が出ている。
ASUSは昨年第3四半期に欧州での売上高が全体の4割を占めた。証券会社は、非需要期を迎える第1四半期の同社の業績について、連結売上高が前期比20%減の800億台湾元(約2,050億円)、営業利益率は4.5%を割るとみている。
エイサーの第1四半期出荷は、前期比10~15%減となると証券会社は予測している。ただエイサーは、欧州市場で昨年積極的に在庫消化を進めたことから経営状況は好転しており、薄型軽量ノートパソコン「ウルトラブック」の新製品導入なども加わり、同市場で今年10~20%成長を目指すとしている。
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