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奇美電の債務繰り延べ、土壇場で会合延期


ニュース 電子 作成日:2012年1月18日_記事番号:T00034980

奇美電の債務繰り延べ、土壇場で会合延期

 液晶パネル大手、奇美電子(チーメイ・イノルックス)の債務繰り延べ問題で、主要債権行の台湾銀行は17日、18日に予定していた債権団会合を20日に延期すると債権行各行に通知した。18日付工商時報が伝えた。

 関係者によると、「3年間の債務繰り延べ」に複数の銀行が難色を示しており、債権団会合で合意の見通しが立たないためだという。また20日の会合は、春節(旧正月)休暇前の最終出勤日に当たるため、欠席者が多いと予想され、そのため債務繰り延べ問題をめぐる協議の決着は、春節明けに持ち越される見通しだ。

 債務繰り延べ案は、▽元金の返済を3年間繰り延べ▽利払いが正常であることを条件とする▽金利を1%上乗せする▽廖錦祥董事長の辞任に伴う後任を春節明けに速やかに決定し、できれば鴻海科技集団(フォックスコン)から董事長を迎える――などが柱となっており、債権行の3分の2の同意が必要だ。しかし、主要債権行の中にも異論が根強く、合意のめどは立っていないという。