産業用コンピュータ（ＩＰＣ）の凌華科技（ADLINK）は19日、ドイツの組み込みパソコンモジュールおよびシステム開発・販売メーカー、LiPPERT Embedded Computers （本社・マンハイム）の全株式を700万ユーロ（約７億円）で買収すると発表した。20日付経済日報が報じた。
LiPPERTは1987年に設立。従業員は約40人で、モジュール式コンピュータで優れた設計・研究開発（Ｒ＆Ｄ）力を持つ。自社ブランドのLiPPERT製品で強力な販売網を築き上げ、主に品質要求の厳しい設備、交通、医療、軍事などの市場に供給している。
凌華の劉鈞董事長は今回の買収について、「LiPPERT研究開発チームの高水準な製品設計は、当社のモジュール式製品とシステムの品質を全面的に押し上げる。また、生産、コスト、市場拡大で相乗効果を発揮するとともに、欧州顧客への素早い技術支援サービスも可能になり、世界シェアの拡大につながる」と述べた。
凌華の昨年12月売上高は３億1,600万台湾元（約８億円）で、過去５カ月で最高だった。昨年通年の非連結売上高は前年比2.5％増の36億8,000万元だった。
