ニュース 医薬 作成日:2012年1月30日_記事番号:T00035051
行政院原子能委員会(原能会)の核能(原子力)研究所が、末期がん治療用に放射性同位体を利用して開発した「レニウム188リポソーム」はこのほど、行政院衛生署の認可を得て、大腸・直腸がんの転移患者を対象とする人体臨床試験に入った。29日付工商時報が伝えた。
原能会は3年以内に第1~3相の臨床試験を終え、3年後をめどに末期がん治療への実用化を目指す。
レニウム188リポソームは、大腸・直腸がんが肝臓、肺などに転移し、治療が困難となった「ステージ4(末期)」のがん患者に投与する新型の抗がん剤で、動物実験では腫瘍の毛細血管への栄養供給を阻害した上、放射線でがん細胞を殺す効果が実証された。動物実験では特に小型の腫瘍に有効で、ネズミの体内に拡散したがん細胞が3カ月以内に消失する効果が確認されたという。
関係者は「静脈注射で投与すると、自動的に腫瘍細胞が集まっている部分を探す性質があるため、正常な臓器や細胞を傷つけることはない」と特徴を説明した。
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