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バイトの最低時給引き上げ、「今年115元を実現」=労委会


ニュース その他分野 作成日:2012年1月31日_記事番号:T00035070

バイトの最低時給引き上げ、「今年115元を実現」=労委会

 行政院労工委員会(労委会)の王如玄主任委員は30日、馬英九総統が総統選挙中に公約したアルバイトの最低時給115台湾元(約296円)への引き上げについて、「今年必ず実現させる」と明言した。第3四半期に開く基本工資(最低賃金)審議委員会において協議する考えで「さらに上乗せする可能性もある」と語った。31日付中国時報が伝えた。

 労委会は昨年の審議委員会で最低月額賃金を1万8,780元に、最低時給を103元に引き上げると決め、今月から実施している。台湾では長年にわたり、最低時給と最低月給は連動して調整されてきた。仮に最低時給が115元になれば最低月給は2万968元に引き上げられることになる。

 しかし、最低賃金の引き上げが議論となるたびに企業などから「恩恵を受けるのは外国人労働者だけ」との反対意見が出ていたため、労委会は今年から両者を切り離し、連動させないことで、「時給が上がっても外国人労働者の月給は上がらない」とし、企業の反発を抑えたい考えだ。

 また、同じく馬総統が公約した法定労働時間の短縮と週休2日制の全面導入は、当初5年以内の実施を目標としていたが、王主任委員は「4年以内に必ず実現する」と強調した。