ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

夫のいびきが許せない」、珍離婚裁判で妻敗訴


ニュース 社会 作成日:2012年2月1日_記事番号:T00035094

夫のいびきが許せない」、珍離婚裁判で妻敗訴

  「夫のいびきがうるさくて我慢できない」と最高裁まで争った離婚裁判で、訴えた妻が敗訴した。最高法院は31日、「夫の黃文鴻被告は過去に2度にわたり手術を受けており、問題解決の意欲が見られる上、いびきは不治の病ではなく離婚の成立要件とはならない」との判断を下し、妻の羅碧慧さんの訴えを却下した。ちなみに台湾の民法では、「夫婦のどちらかに重大な不治の悪疾がある場合、離婚を訴えることができる」とされている。

 夫の黄さんによると、2人はインターネットを通じて知り合い07年10月に結婚。花蓮に住んだ。結婚前に何度も一緒に旅行し、妻はその時点でいびきのことを知っていたという。しかし、妻は法廷で「夫のいびきは20坪の広さのある室内でも聞こえ、普通の人が我慢できる範囲を超えていた。結婚後間もなく別々の部屋で寝るようになった」と訴えてた。

 ただ、黄さんは2年前、病気の母の面倒を見るために基隆に転居し、妻とは別居状態になったとのこと。妻はいびきのほかにも、「壁に頭を打ちつける夫の自傷行為」や、「女児の病気の際に関心を持たず、父親、夫としての義務を果たさなかった」「生活費を家に入れなかった」ことなども離婚理由に挙げており、単なる関係の不和なのかもしれない。ちなみに黄さんはこうした妻の指摘を否定しており、いびきだけは認めているものの、「基隆でかいたいびきが花蓮まで届くとでもいうのか?だったらおれは国軍以上の強力兵器だな」と妻の言い分に呆れている。果たして、どちらが正しいのかは謎だ。

 台湾では昨年、「生涯で3人の妻が必要だ」と言い張った夫を訴えた妻、下着19枚がたまるまで洗濯しなかったなまけ妻を訴えた夫など、珍しい離婚裁判が相次いだ。これらはいずれも離婚が認められたが、今回のケースでは、裁判官が妻に「耳栓をするなり、音楽をかけるなりしていびきの影響を軽減せよ」と命じる結果に終わった。