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陳冲内閣が発足へ、「産業構造の改革目指す」 【表】


ニュース 政治 作成日:2012年2月1日_記事番号:T00035100

陳冲内閣が発足へ、「産業構造の改革目指す」 【表】

 31日の内閣総辞職を受けて馬英九総統は同日、陳冲・前行政院副院長に対し、行政院長への就任と組閣を命じた。陳・新行政院長は同日午後、新たに就任する江宜樺・行政院副院長、林益世・行政院秘書長とともに記者会見を開き、47人の新閣僚名簿を発表。うち新入閣9人を含む16閣僚が異動することとなった。陳・新行政院長は経済政策について、「産業構造を改革し、所得の分配の改善、貧富の差縮小を目指す」と強調した。新内閣は2月6日に正式発足する。1日付工商時報などが報じた。

 今回の内閣改造で、最大の目玉人事は張善政・グーグルアジア太平洋地域インフラ建設運営総監の科学技術政務委員就任となった。張氏は、台湾大学土木科で教授を務めた後、行政院国家科学委員会(国科会)で高速電脳センター主任および企画処処長に就任、その後民間企業へ転じた。約2年前にグーグルに招へいされ、アジア・太平洋地区におけるデータセンター設置計画に携わってきた。今後は、新内閣でクラウドコンピューティング産業の推進を図る。

 このほか、財政部長に劉憶如・行政院経済建設委員会(経建会)主任委員、経建会主任委員に尹啓銘・政務委員(元経済部長)、行政院文化建設委員会(文建会)主任委員に著名作家の龍応台氏の就任が発表された。新内閣の平均年齢は58歳で、女性が11人、博士号取得者が32人と約7割を占めた。

 なお、総統の職権に属する国家安全系統、中台関係、外交、軍事に関する人事は、馬総統に2期目がスタートする5月に調整が行われる見通しだ。