ニュース 電子 作成日:2012年2月2日_記事番号:T00035149
鴻海科技集団(フォックスコン)が今後5年以内にブラジルで、米アップルのタブレット型パソコン「iPad」やノートPCなどを生産する新工場5基を建設する計画が現地メディアで報じられた。鴻海集団は投資計画は法に基づき公表すると強調するにとどまった。報道によると、規模は工場の従業員が各1,000人、年産量が各製品4,000万台に上る。2日付経済日報などが報じた。

ブラジルの現地メディア、「Folha de S.Paulo」が報じたブラジル・サンパウロ州開発局のJulio Semeghini局長の談話によると、鴻海集団はブラジルで5工場を増設するため、主管が近くブラジル政府関係者と面会し、工場の建設地を決める。5工場にはiPad、iPhoneなどアップル製品のほか、ノートPCやその他電子製品の生産ラインも設けるという。なお、鴻海集団は既にブラジル・サンパウロ州ジュンディアイ市にiPad、iPhone、液晶モニターの新工場1基を設けている。
租税減免で投資歓迎
鴻海集団の郭台銘董事長は先週、ブラジル駐在の全員を帰台させており、近くブラジル投資会議を開催すると漏らした。この発言を受け業界では当時、ブラジルへの追加投資が検討されると推測されていた。
証券会社によると、ブラジル開発商工省が先週、鴻海の製品に対し2014年まで95%の租税減免措置を与えると表明するなど、ブラジル政府は鴻海集団の投資計画に協力的だ。昨年4月にはジルマ・ルセフ大統領が中国で、鴻海がブラジルでiPadなどアップルの人気製品を生産する工場を建て、総投資額120億米ドルが見込まれると発言している。
郭董事長は、電子業界に明るくないブラジルに対し、鴻海集団が投資によって産業構造転換に協力すると何度も述べている。このほどブラジルから視察団2組が鴻海集団を訪ね、うち1組は実業家のエイケ・バチスタ氏だったようだ。郭董事長はブラジルで組み立てラインだけでなく、サプライチェーンも構築すると語っており、先月にはバチスタ氏と80億米ドルを投じてタッチパネル工場2基を建てるとの観測が先月流れた。
アップル人気衰えず
市場調査機関、アルファワイズ実施の米国の消費者を対象にした調査によると、昨年第4四半期のiPhone販売台数は3,100万~3,600万台で、当初予測の3,000万台を約2割上回った。今年は1億9,000万台が予測されている。
NPDの最新レポートによると、新興市場の強い需要を受け、世界のタブレットPC販売台数は17年に3億8,330万台まで増える見通しだ。
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