ニュース 社会 作成日:2012年2月3日_記事番号:T00035152
苗栗県銅鑼郷土の張徳甫さんは2月5日で100歳、それだけでもめでたいことだが、誕生日を機に90歳の「彼女」、周阿福さんとの結婚を決心した。2人の年齢を合わせると実に190歳だ。めでたさが二重となり、地元は大いに盛り上がっている。

「190歳のキス」で幸せそうな張徳甫さん(左)と周阿福さん(右)(2日=中央社)
事の発端は、苗栗県栄民服務処(中国大陸から渡ってきた高齢の元国民党軍兵士の生活を支援する行政機関)が2日、一足早く張さんの100歳のお祝いをした際、長年2人の近くに住み、実の娘のような存在の胡安容さんが「ついでに結婚しちゃえば?」と持ち掛けたことだ。張さんと周さんは30年間同居しており、胡さんは何度も結婚を勧めてきたが、張さんは年齢を気にして首を縦に振らなかった。ところが100歳になって何かが吹っ切れたのか、突然乗り気になったのだ。
張さんは広東省出身。20代で国民党軍に入隊し、1949年に台湾に渡ってきた。陸軍歩兵から士官となって退役したが、結婚には縁が無かった。後に苗栗に移り住み周さんと知り合った。当時70歳で一人暮らしだった張さんと、夫を亡くして寂しい日々を送っていた周さんは意気投合、それ以来ずっと一緒に暮らしてきた。周囲にはごく普通の老夫婦に見えていたようだ。
張さんの一言で、誕生会は急きょ、結婚お祝いパーティーも兼ねることになり、結婚式の飾り付けや、新郎新婦を迎える車が急ぎ用意された。胡さんが仲人になり、地元の名士や栄民服務処の職員らが見守る中、駆けつけた林久翔・苗栗県副県長が「結婚を誓いますか?」と尋ねると、2人は微笑みながらうなずいた。そしてお約束の誓いのキスも披露した。
張さんは「初めての結婚だよ!」とうれしそう。30年間同居しながら「肩書き」がないことを内心気にしていた周さんも、恥ずかしげに微笑みながら、新郎のほおにもう一度キスをしたという。戸籍事務所によると、2人は結婚する年齢としては過去再高齢なのだそうだ。台湾の結婚式では「百年好合」(末永くお幸せに)という言葉が贈られるが、100歳以降のこれからもずっと仲睦まじく年を重ねていってほしいものだ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722