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中国の銀行による出資上限緩和、金管会が前向き姿勢


ニュース 金融 作成日:2012年2月3日_記事番号:T00035160

中国の銀行による出資上限緩和、金管会が前向き姿勢

 行政院金融監督管理委員会(金管会)の陳裕璋主任委員は2日、中国の銀行が台湾の金融持ち株会社、銀行に投資する際の出資上限引き上げについて、「まずは(解禁を)実施した上で、再検討する。金管会はオープンな態度を維持している」と述べ、前向きな姿勢を示した。3日付工商時報が伝えた。

 金管会は、今年1月2日に中国の銀行が台湾の金融持ち株会社、銀行に投資することを解禁したが、出資上限を5%に制限している。これに対し台湾の金融業界幹部からは、「5%という上限では低過ぎる。これでは中国の銀行も出資意欲を持たない」として、上限を15~20%まで引き上げるよう求める声が出ていた。

 陳主任委員は「金融機関に実際の必要性があれば、金管会に意見を提出してほしい」とした。

 また、遠東集団(ファーイースタン・グループ)の徐旭東董事長も先ごろ、「政府系や政府主導の金融機関に厳しい投資上限を定めるのは理解できるが、多くの民間金融機関はもともと規模が大きくないため、5%の上限では低すぎる」とし、20~40%まで柔軟に上限を引き上げるべきだと主張していた。