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「危険営業場所」の強制保険、補償額1人300万元に引き上げ


ニュース その他分野 作成日:2012年2月6日_記事番号:T00035205

「危険営業場所」の強制保険、補償額1人300万元に引き上げ

 内政部と行政院金融監督管理委員会(金管会)はこのほど、火災時などに安全リスクが大きい「危険営業場所」に加入を義務付ける公共事故賠償責任保険の保険金額を今月1日から見直し、死亡時の保険金額を現在の1人当たり200万台湾元から300万元(約780万円)に引き上げた。規定に違反した場合は、営業停止処分を受ける可能性がある。5日付聯合報が伝えた。

 公共事故賠償責任保険をめぐっては、昨年3月に台中市西区のナイトクラブ「ジャックダニエルALAパブ」で火災が起き、9人が死亡した後、保険金が少なすぎるとの声が上がっていた。

 危険営業場所に指定されるのは、百貨店などの商業施設、ホテル、映画館、ナイトクラブ、理容院、カラオケボックスなど。

 今回の見直しでは、1回の事故による死亡時の合計補償金額の上限が、これまでの1,000万元から、事業所のリスクに応じ、1,500万〜3,000万元に引き上げられた。例えば、旧制度では1人当たり200万元で死者5人分の補償金しか賄えなかったが、新制度の上限(3,000万元の場合)では、同300万元で死者10人分の補償が可能となる。