ニュース 電子 作成日:2012年2月6日_記事番号:T00035229
宏碁(エイサー)は2011年、ノートパソコン出荷台数で世界市場シェア2位を守り抜いた。昨年は欧州の販売店の在庫処分で伸び悩み、一時は聯想集団(レノボ)に追い抜かれたものの、同年第4四半期に4期連続でのシェア縮小食い止めに成功した。今年は10%成長で、年間3,000万台の大台回復を目標にする。5日付蘋果日報などが報じた。
市場調査会社、IDCの統計によると、エイサーの昨年ノートPC出荷台数は前年比18%減の2,798万台だった。10年第4四半期からシェア縮小が続いていたが、昨年第4四半期は出荷台数を前期比5.5%増やし、シェア13%と前期の12.4%から拡大に転じた。中国で法人によるPC調達の需要期に当たる第4四半期に方正(ファウンダー)ブランド買収効果が表れ、同市場シェアが12.3%と、デルを抑えて3位に浮上したことが貢献した。
レノボは新興市場を攻めた結果、昨年第3、4四半期シェアがいずれも13.3%で、エイサーを2期連続で上回った。ただ、年間では前年比3割成長ながら2,551万台の3位にとどまり、エイサーの後塵を拝した。
レノボのほか、7位のサムスン電子(1,310万台)、8位のアップル(1,266万台)も3割成長と、市場全体の成長率4%を大きく上回る伸びを記録した。首位は変わらずヒューレット・パッカード(HP)で、前年比3%減の3,734万台だった。
ASUS、北米好調で5位
華碩電脳(ASUS)は前年比15.5%増の1,951万台で、シェア9.3%の5位だった。
特に昨年第4四半期は前期比8%の出荷増と強い伸びが目立った。北米市場での販路が軌道に乗り、超薄型軽量ノートPC「ウルトラブック」のクリスマス商機をつかんで、過去最高の世界シェア10.4%を記録した。一方、中国市場でのシェアは12.9%で、前期の14.7%から縮小した。張偉明・同社広報担当は、中国は第4四半期が個人向け電子製品の需要期でないため、シェア縮小は想定の範囲内だと説明した。
ASUSは今年のノートPC出荷目標を2,200万台と公表しているが、社内では目標を前年比25.5%増の2,450万台、シェア12%に設定しているとみられる。証券会社はシェア12%を取れれば、同社の「33目標」を達成する3位入りの可能性もあると指摘した。
【図】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722