シンガポールの大手銀行ＤＢＳ銀行（星展銀行）は、台湾子会社が１月１日に開業し、６日に開業記念式典を行った。記念式典に出席したピーター・シーア（余林発）会長は、同行が南アジアおよび大中華圏で急速に発展を遂げる中、台湾は特に重要な市場であり、さらなる開拓を目指すと述べた。７日付自由時報などが伝えた。
記念式典はシーア会長（右１）、グプタＣＥＯ（右２）出席の下で行われた（６日＝同行提供）
ＤＢＳ銀行の陳亮丞・台湾区総経理によると、台湾では主にアジアに業務を広げる製造および貿易業をターゲットとする中小企業サービスセンターを今年中に設立する予定だ。また一般顧客向けには、投資、保険、住宅ローン、クレジットカード、無担保ローンなどのサービス提供で、顧客とのさらなる関係強化に努めるとしている。
台湾に進出して約30年になるＤＢＳ銀行は、2008年に旧・宝華商業銀行を買収後、支店数を１行から40行まで拡大し、09年には黒字転換を果たした。昨年の売上高は47億台湾元（約120億円）で07年から４年間で５倍に成長した。融資残高は４倍の1,580億元、預金残高は19倍の1,720億元となり、従業員数は1,400人を超えた。
