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エイサーがランチ前CEO提訴、「競業禁止規定に違反」


ニュース 電子 作成日:2012年2月8日_記事番号:T00035277

エイサーがランチ前CEO提訴、「競業禁止規定に違反」

 宏碁(エイサー)は7日、昨年3月末に同社執行長(CEO)を辞任し、9月に聯想集団(レノボ)の顧問に就任したジャンフランコ・ランチ氏が、同氏との間で取り交わした競業禁止規定に違反したとして、損害賠償を求める訴えをイタリアで起こした。請求額は明らかにしていない。なお、レノボは、1年間の競業禁止期限が切れるとされる4月2日付けでランチ氏が同社EMEA(欧州、中東、アフリカ)部門の責任者に就任することを明らかにしているが、これについてもエイサーは就任の差し止め命令を要求しており、裁判の行方が注目される。8日付蘋果日報が報じた。

 エイサーは昨年4月1日に、1年間の競業禁止規定を含む離職協定をランチ氏と交わし、1,000万米ドルに上る退職金を支払ったとされる。ただ、離職協定の内容については公開していない。

 エイサーは、ランチ氏がレノボ顧問に就任後、同社の内部評価や法的相談に応じており、エイサーとの協定に違反したと指摘、「自社の権益を守るため提訴を決めた」とコメントした。一方で「これはレノボとの戦争ではなく、過去の従業員と結んだ法的協定に関する防衛行為だ」と強調した。