ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

裕隆集団、25%成長へアクセル


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2012年2月8日_記事番号:T00035285

裕隆集団、25%成長へアクセル

  自動車大手、裕隆集団は7日、今年の売上高目標で前年比25%増、過去最高の3,500億台湾元(約9,100億円)を打ち出した。特に中国市場は毎年10~15%成長が見込め、同集団の投資効果も際立つと期待。中国での販売目標は初めて台湾を上回る15万7,000台とし、中台合計で過去最高の28万~30万台を狙う。8日付蘋果日報などが報じた。


裕隆集団が7日開催したメディア向け新年会では、今年は研究開発(R&D)に100億台湾元以上、15拠点以上の販路新設とショールーム改装などに12億元以上を投じる計画も示された(7日=中央社)

LUXGEN、中国販売4倍目標

 裕隆集団の中国投資事業では、中国の東風汽車と合弁の東風裕隆汽車が昨年9月末に中国市場で発売した「LUXGEN7 SUV」の受注が累計で1万1,000台を超えた。今年は販売拠点を50店から200店に増やし、「LUXGEN」通年販売4万台を見込む。

 中華汽車工業(チャイナ・モーター)が出資する福建省の東南汽車工業は、今年の販売台数11万7,000台を予測。中華汽車の劉興台総経理は、今後も自社ブランドで、最大規模の乗用車市場と成長著しい SUV(スポーツ用多目的車)市場を開拓したいと意欲を示した。2015年まで毎年1車種以上の新製品を投入する計画に従い、工場の第3期拡張、地方都市での販路構築、自社用のモーター工場設置を検討している。

 裕隆汽車製造の陳国栄総経理は、かつて急成長が続いた中国市場も、昨年は世界経済の影響を受けて業界全体の通年販売は1,850万台と前年比2%増にとどまったが、世界最大の市場であることに変わりはないと指摘。今後も買い替えや地方都市での需要増で期待できると語った。

台湾シェア3割維持へ

 一方、台湾での今年の販売目標は、▽中華汽車工業、5万2,000台(昨年5万4,928台・シェア14.93%)▽裕隆日産汽車、4万8,000台(昨年4万4,282台・シェア12.04%)▽納智捷汽車(LUXGEN)、2万台(昨年1万3,044台・シェア3.55%)▽裕隆酷比汽車(tobe)、3,600台(昨年1,177台・シェア0.32%)──。

 裕隆集団の主要4ブランドの目標販売台数は計12万3,600台で、昨年の11万3,579台(シェア30.87%)から8.8%成長を目指す。陳・裕隆汽車総経理は、今年の台湾自動車市場規模は政治・経済情勢の安定と景気回復傾向から38万~40万台が見込めると語っており、主要4ブランドのシェアは30.7~32.4%となる計算だ。

【表】