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タクシー運転手暴行事件、容疑者に暴力団の影?


ニュース 社会 作成日:2012年2月9日_記事番号:T00035286

タクシー運転手暴行事件、容疑者に暴力団の影?

 台北市内で3日未明、タクシー乗車時のトラブルから運転手に暴行を加えて大けがを負わせ、傷害罪などの疑いが持たれている日本人男性、友寄隆輝容疑者(34歳)。当時、日台ハーフのタレント、Makiyo(本名・川島茉樹代、27歳)容疑者ら女性タレント3人が同行していたため、台湾メディアは競って友寄容疑者の人物像を探っている。

 蘋果日報によると友寄容疑者は「日本最高のナイトクラブ」と称される東京六本木の「VANITY LOUNGE」など、顧客に芸能人や著名人を連ねる大型ナイトクラブ複数の経営者だ。今回台湾を訪れたのは台北のクラブ事情を視察するためで、台湾進出を考えていたとのうわさもあるとか。

 一方で、暴力団とかかわりがあったことをつかんだと蘋果日報は報じている。日本の裏社会に詳しい人物から話を聞いたところ、友寄容疑者はかつて暴走族グループ「関東連合」のヘッドの一人だったというものだ。「関東連合」とは東京を中心とする暴走族の総称。構成員は未成年が中心で、未成年は犯罪記録が残らないことから暴力団の手先として利用されることが多いと言われる。つまり友寄容疑者は暴力団予備軍のようなグループに属していたというのだ。友寄容疑者に前科はなく、父親も暴力団員だったことも聞き出したと報じている。

 なお、仮に友寄容疑者の罪が確定し、刑が執行されることになれば、外国人だからといって特別扱いはなく、服役後は台湾から強制的に出境させられる。台湾の法律によると、一般の傷害罪は3年以下の懲役、重度後遺障害を負わせるなど重度の傷害罪になると懲役5〜12年となる。

 台湾のテレビや新聞、インターネットはここ数日、この事件でもちきりだ。東日本大震災の際に巨額の義援金を送ってくれたことで日台間に友好ムードが高まった後に、個人の軽率な行動で日本のイメージに傷がつくのは何とも残念だ。