宏碁（エイサー）の第４四半期の西欧市場でのパソコン出荷台数は217万6,000台（シェア13.4%）で、２位となったものの前年同期比46.1％の大幅減となったことが、市場調査会社ガートナーの統計で分かった。一方、３位だった華碩電脳（ＡＳＵＳ）は同1.5％増の187万9,000台（同11.5％）となり、両社の出荷量の差は30万台以下まで縮まった。９日付工商時報が伝えた。
また同統計によると、第４四半期の西欧全体のＰＣ出荷台数は、同16％減の約1,630万台で４期連続の減少となった。ガートナーは、各社とも値下げや各種販促キャンペーンで売り込みを図っているものの、依然として消費者の関心はスマートフォンやタブレット型ＰＣに向けられていると指摘。特にイタリア、ギリシャ、ポルトガル、スペインのＰＣ市場は冷え込みが深刻で、昨年の需要は30％以上低下したという。
なお、シェア22.2％でトップの座を保ったヒューレット・パッカード（ＨＰ）も、同期出荷台数は361万2,000台で、前期から15.7％減少した。このほか、４位のデルは171万8,000台（同9.5％減）のシェア10.5％、低価格ＰＣ販売が奏功した聯想集団（レノボ）は５位につけ、141万6,000台（13.9％増）でシェア8.7％だった。
