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NBA初の台湾系選手、大活躍で人気沸騰


ニュース 社会 作成日:2012年2月10日_記事番号:T00035315

NBA初の台湾系選手、大活躍で人気沸騰

 米プロバスケットボールリーグNBAの初の台湾系選手、ジェレミー・リン(23・林書豪)が最近の試合で華々しく活躍しており、注目度が一挙に高まっている。大リーグ・ナショナルズの王建民、女子プロゴルファーのヤニ・ツェンら、海外で大活躍を遂げたスポーツ選手は「台湾の星」と呼ばれるが、2世のリンもそれに近い扱いとなりそうだ。

 ニューヨーク・ニックス所属のリンは8日、ワシントン・ウィザーズとの試合で、見事なスリーポイントシュートを含め、出場36分間で23点得点と10回のアシストに成功、NBA人生で初の「ダブル・ダブル」(得点・アシストで共に2けた以上)を成し遂げ、チームの3連勝に貢献した。3試合とも20点以上の得点を決めている。

 リンの活躍は米国メディアで絶賛されている。ワシントンポストは、リンはとても人気があり、客席には中国語で「加油!」と書いたカードや台湾の青天白日満地紅旗を振る姿も見られたと紹介した。ちなみにリンのユニフォームのレプリカはニックスの他の選手より高値で売られているそうだ。

 彼は彰化出身の父親の下、サンフランシスコで生まれた。他のアジア系選手が高身長を武器にしているのに対し、身長191センチメートルとNBAでは小柄ながら着実に実力を伸ばし、ニックスのレギュラーとなった。台湾ではノンプロリーグ、SBLの試合が毎日のようにテレビで放送されるほどバスケットボールの人気が高く、NBAで活躍するリンはまさにヒーローだ。ハーバード大学卒というのも、学歴重視社会の当地ではより格好よく映る要素だろう。

 8日の試合後のインタビューでリンは、「台湾が大好きです。今年の夏も台湾に帰ります。ファンのみなさんに会えるのを楽しみにしています」と中国語で語った。幼いころから家では両親の中国語を聞いて育ったため、簡単な中国語会話はできるという。台湾への思いは熱く、昨年はバスケットボール教育に貢献したいと、台湾の子供たちを対象とした練習キャンプを開催した。今年の夏はこれまで以上に熱狂的に迎え入れられることだろう。