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台北市の1月不動産取引件数、SARS以降で最低 【図】


ニュース 建設 作成日:2012年2月13日_記事番号:T00035355

台北市の1月不動産取引件数、SARS以降で最低 【図】

 台北市地政処が10日発表した不動産取引状況を示す「建物売買移転件数(売買による建物所有権移転登記件数)」によると、1月は前月比31.91%減の2,330件で、新型肺炎SARS発生の影響を受けた2003年2月以降で最低だった。▽総統選前の模様眺めムード▽欧州債務問題▽春節(旧正月)休暇——などが影響した。春節休暇があった昨年2月と比較しても34.5%の大幅減だった。11日付工商時報などが伝えた。

 

 台北市の12行政区のうち、中山区と内湖区以外の10区で取引件数が200件を割り込んだ。前月比で落ち込みが最大だったのは南港区で48.83%減だった。一方、取引価格が比較的低い万華区は前月比0.53%増と小幅ながら唯一増加した。

 不動産仲介大手、信義房屋の蘇啓栄・企画研究室経理は、今後住宅市場が徐々に活発化すると予測した。理由として、春節休暇後の1週間にインターネットで住宅物件を閲覧した人が春節前6週間の平均より39%増加し、住宅見学を予約した人が80%急増したことを挙げた。永慶房仲集団の黄舒衛アナリストも、中古住宅市場は1月に底を打ち、2月以降は回復に向かうと見通しを示した。