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液晶パネル産業、過去10年で損失700億元に


ニュース 電子 作成日:2012年2月13日_記事番号:T00035362

液晶パネル産業、過去10年で損失700億元に

 台湾の液晶パネル産業は、過去10年余りで生産額6兆7,800億台湾元(約18兆円)の大型産業にまで発展したものの、ここ10年間の収支は700億元の赤字となっていることが明らかとなった。同業界は2007年、友達光電(AUO)、奇美電子(チーメイ・イノルックス、当時はCMO)、中華映管(CPT)、瀚宇彩晶(ハンスター)の4社による利益が計1,160億元に上りピークを迎えたが、翌年の金融危機で落ち込み、その後現在まで各メーカーとも業績悪化に苦しみ、昨年は4社合計で1,400億元を超える損失を計上したとみられる。13日付工商時報が伝えた。

 過去10年間で、4社のうちAUOだけが644億7,500万元の利益を計上。しかし昨年は過去最悪の損失614億3,800万元を計上している。

 奇美電も昨年通年の損失が600億元以上に上ったとみられ、過去10年の合計では赤字だ。さらに業績不振で負債の返済が困難となっている同社は、現在債務繰り延べで債権行と協議を続けている。

 4社のうち、過去10年で最も損失額が多いのは中華映管で906億3,700万元。ハンスターは370億9,500万元だった。なお、昨年通年では、中華映管が124億4,100万元、ハンスターが74億6,900万元の赤字を計上した。