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米大統領が「台湾独立拒否」発言、新華社のみ報道


ニュース 政治 作成日:2012年2月16日_記事番号:T00035436

米大統領が「台湾独立拒否」発言、新華社のみ報道

 中国国営の新華社通信は、オバマ米大統領が14日、ホワイトハウスで中国の習近平国家副主席と会談した際、「いかなる台湾独立の主張も拒否する」と発言したと報じた。16日付中国時報が報じた。


習副主席は米国での演説で、米国が「一つの中国」政策を堅持し、実際の行動で台湾独立に反対するよう求めた(16日=中央社)

 米政府はこれまで、1998年にクリントン元大統領が上海で「台湾独立または一中一台(1つの中国、1つの台湾)は支持しない」と表明した線から踏み込んでいなかったが、オバマ大統領が従来の「不支持」より強い表現の「拒否」という言葉を使ったとすれば、オバマ政権の対台湾政策の変更を意味する。

 しかし「拒否」という表現は、ホワイトハウスの報道発表や外電各社の原稿には含まれておらず、新華社のウェブサイト「新華網」では、従来の「不支持」という表現が使われるなど、発言の有無をめぐり混乱が生じている。

 これについて、シンクタンク「台湾智庫」の董立文諮問委員は「新華社の過去の記録からみて、ホワイトハウスが確認していないオバマ大統領の発言は疑わしい」として、オバマ政権の対台湾政策に変化はないとの見方を示した。