ニュース 金融 作成日:2012年2月17日_記事番号:T00035466
保険安定基金の管理下にある国華人寿保険は、行政院金融監督管理委員会(金管会)の政策で政府系金融持ち株会社、台湾金融控股による吸収合併を目指したが、交渉が不調に終わった。17日付工商時報が伝えた。
金管会の李紀珠・副主任委員は「台湾金控と保険安定基金の主張の隔たりが大きく、合意達成は困難だった」と述べ、既に双方の董事会で合併案の白紙撤回を決めたことを明らかにした。
金管会は保険安定基金に財務コンサルタント会社を通じ、国華人寿売却に向けた方策の練り直しを指示した。今後は5月末までに売却入札の再実施を目指す。
保険安定基金は2009年に国華人寿を公的管理下に置き、2010年には三商美邦人寿(マスミューチャル・マーキュリーズ・ライフ)への売却が頓挫。次善の策として、金管会が推進した台湾金控による吸収合併も白紙化されたことで、国華人寿売却への動きは原点に逆戻りした。
保険安定基金は今後、売却のネックとなった高利回りの保険商品について、損失を安定基金から補填するなど、新たな売却策を検討する。
国華人寿は昨年9月末時点で721億台湾元(約1,930億円)の債務超過となっており、昨年1~9月に42億1,200万元の純損失を計上するなど、苦しい経営が続いている。
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