ＪＳＲ（本社・東京都港区、小柴満信社長）は16日、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）用材料の製造販売を行う100％子会社、台湾捷時雅邁科（ＪＳＲマイクロ台湾、中部科学工業園区）の研究開発（Ｒ＆Ｄ）センターが完成し、稼働すると宣言した。総投資額は約12億円。
ＪＳＲマイクロ台湾の研究開発センター（ＪＳＲリリースより）
ＪＳＲマイクロ台湾はこれまで、同社内ラボ施設を使用して技術サービスを提供していたが、クリーンルームを備えた開発棟と製品評価装置をそろえたことで、今後台湾で一貫して製品開発を行うことができるようになる。隣接する製造部門へのフィードバックも迅速にできると強調した。
ＬＣＤ用材料以外のディスプレイ新材料やタッチパネルなど、関連分野の顧客への技術サポートにも対応する方針だ。
ＪＳＲは開発センター新設について、中国で液晶パネル前工程工場新設を進める地場および日台韓メーカーに対するサービス・開発強化の一環と説明した。
