ニュース 社会 作成日:2012年2月20日_記事番号:T00035487
基隆市に住む徐徳忠さんはある日、同姓同名の「徐徳忠」さんと出会った。ここまではよくあることだ。台湾人の姓は種類が少なく、学校やオフィスに同姓の人がいるのは日常茶飯事、その上、占いで縁起が良いとされる画数を基に名付けることが多いからだ。しかし、お互いの弟と妹まで同姓同名だとしたら?
徐徳忠さん(以下「徐さんA」)は昨年軍隊を退役し、退役軍人のための職業訓練センターで行われている「パン教室」のクラスに申し込んだ。その際、前学期の名簿に「徐徳忠」(「徐さんB」)という名前を見つけ、興味本位で電話をかけてみた。新北市中和区に住む徐さんBは初めは新手の詐欺かと疑ったものの、徐さんAがパン教室の先生の名前を出したことで納得。徐さんBが後日、懐かしのパン教室に足を運ぶことになった。
2人は会ってみると名前だけでなく話も合ったのか、徐さんAが徐さんBの電話番号を登録しようと携帯電話を取り出した。このとき徐さんAの携帯電話の画面が目に入り、徐さんBは目を丸くした。自分の弟の名前「徐徳明」の3文字があったからだ。
まさか弟の知人だったかと思い、尋ねてみると、徐さんAは「わたしの弟の名前だよ」。偶然の一致に「うそみたい」と笑い合った。ところが、念のためにお互いの家族構成を聞いてみると、同じく妹がいることが判明。しかも妹はどちらも「徐美玲」という名前だった。
どちらかが騙しているのではと、きのう19日に再会し、家族の身分証明証を見せ合ったところ、確かに自分、弟、妹の3組が同姓同名だ。2人はこの運命的な出会いに縁を感じ、今や兄弟と呼び合っているという。
余談だが、同姓同名で今台湾で一番困っているであろう青年に、新北市の秀峰高中野球部の4番バッター、その名も林書豪君がいる。大ブームのNBAプレーヤー、あのジェレミー・リンの中国語名と同じで、誰彼問わず「なぜ林書豪という名前なのだ?」と聞いてくるし、フェイスブックを開けばジェレミー・リンと勘違いした人からの友達申請が山のように届いている。これにひるまず良いプレーをしていけば、「野球の林書豪」として有名になれるかもしれない。
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