ニュース 石油・化学 作成日:2012年2月20日_記事番号:T00035499
台湾中油(CPC)はこのほど、今年4月に閉鎖予定だった第3ナフサ分解プラント(高雄市林園区、三軽)の操業を6月まで延長することを決めた。プラスチック原料市場の好況を受け、川下メーカーの需要に対応するための措置。19日付経済日報が伝えた。

第3ナフサは、台湾中油の生産能力の20%を占めるが、建設中の新・第3ナフサプラントが来年にも操業を開始することを受け、閉鎖が決まっていた。このため、川下メーカーではエチレン、プロピレン、ブタジエンなどの供給不足に対する懸念が広がっていた。
台湾中油によると、アジアでは今月から各国のナフサ分解プラントが相次いで定期検査に入るため、エチレンの生産量が大きく減少する見通しとなっていた。こうした中、米国の景気回復に加え、欧州財政危機の打開策が見え始めたこと、中国の内需が拡大していることなどから、エチレンなどプラスチック原料は強含みで推移するとみられている。
第3ナフサの操業延長は、川下の台橡(TSRC)、国喬石油化学(グランド・パシフィック・ペトロケミカル)には追い風となりそうだ。
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