ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

原発で津波リスク報告、発生源3カ所が脅威


ニュース 社会 作成日:2012年2月21日_記事番号:T00035516

原発で津波リスク報告、発生源3カ所が脅威

 行政院原子能委員会(原能会)は20日、台湾の原子力発電所での地震・津波被害リスクに関する第2段階の評価報告を発表した。報告は台湾に到達する恐れがある津波発生源は22カ所あり、うち3カ所は台湾への脅威が比較的大きいと指摘。原発を運転する台湾電力に対し、津波、耐震対策の強化を求めた。21日付蘋果日報が伝えた。

 原能会は昨年3月の東日本大震災で起きた東京電力福島第1原発の事故を教訓に台湾に建設中を含め4カ所ある原発に対するリスク評価を進めてきた。

 原能会は行政院国家科学委員会(国科会)が外部委託してまとめた研究結果を基に、マニラ海溝、ヤップ海溝、花蓮沖で津波が起きた場合、台湾への脅威が大きいと指摘した。仮にマニラ海溝でマグニチュード8.2の地震が起き、津波が襲来した場合、第3原子力発電所(屏東県恒春鎮)で想定される津波の高さは最大10メートルだとした。その上で、現在運転中の第1〜3原発は海抜11.2〜15メートルの位置にあり、津波による被害は発生しないとの見方を示した。

 報告はまた、原発事故を想定した緊急対応計画の範囲を、当初の原発から半径5キロから同8キロ以内に拡大すべきだとした。