ニュース 社会 作成日:2012年2月22日_記事番号:T00035542
働いていれば誰だって時にはイライラしたり、落ち込んだりするもの。そんなとき、堂々と会社をサボって気分転換できれば、どんなにいいだろう。台北市にあるヒューレット・パッカード(HP)のシステム販売代理店、逸凡科技(IVANインフォメーション)には、10年前から月に2回、1回当たり2時間の自由時間を取得できる「情緒暇(リラックス休憩)」制度が存在する。しかも、1回につき200台湾元の補助金も出るというからうらやましい限りだが、なぜそんな制度を作ったのだろうか。
同社は台湾と中国で、午前9時から午後11時までの長時間窓口を開いて、顧客サービスに力を入れている。顧客と対面、または電話で対応する仕事のため、同僚や顧客とのトラブルや、プライベートの事情から落ち込んだとき、嫌な気分を引きずったままでは業務に影響しかねない。そんなとき、勤務時間内でもちょっと抜け出して頭を冷やし、次の顧客に気持ちよくサービスしてもらおう、というのが制度の趣旨なのだそうだ。
思い立ったとき、同僚に一声かけさえすればOKで、面倒な手続きは一切ない。この2時間はカフェでお茶するもよし、美容室やマッサージ店に行くもよし。特約店に行けばシャンプーが月2回無料だ。映画館に足を伸ばす人までいるという。
許恵珍・同社業務経理は「社員が顧客の横柄な態度にストレスを感じ、オフィス全体の雰囲気まで悪くしてしまうことも少なくない。外で一服できたら、冷静になれるでしょう」とメリットを説明する。同社プログラマーの李さんは「会社は社員の気持ちをよく理解している。お金をもらうよりもうれしい」と制度を評価する。
繁忙期にこの制度を使う社員がいたら?複数の社員が一斉に利用してしまったら?そんな懸念も浮かぶが、実際には毎月全員が使い切っているという。「サボる」ことが公然と認められていると、かえって周囲に迷惑をかけないよう配慮し合う気持ちになるようだ。
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