ニュース 電子 作成日:2012年2月22日_記事番号:T00035567
液晶パネル大手、奇美電子(チーメイ・イノルックス)の債務繰り延べ問題で、主要債権行の台湾銀行が今月17日に債権団会合を開いた際、奇美電が中国で500億〜600億台湾元(約1,350億~1,600億円)の債務を抱えていることが新たに判明した。債権団の一部からは、奇美電が台湾で借金を重ね、海外債務を返済するのではないかとの不信の声が出ており、合意寸前の債務繰り延べ交渉に暗雲が漂ってきた。22日付工商時報が伝えた。
問題の債権は、債権団が奇美電の財務諸表に不自然があると指摘したところ、奇美電経営陣が中国での借入金と関係があると説明したことから判明した。
債権団会合では、今年から2014年にかけ返済期限を迎える奇美電の債務の繰り延べについて、3月16日までに債権行が個別に董事会での決議を行い、4月9日までに最終契約を目指すとするスケジュールが固まっている。しかし、交渉がスケジュール通りに進行しない場合には、奇美電の資金繰り悪化のみならず、債権行は貸倒引当金の積み増しなどを迫られることになる。
張秀蓮・台湾銀行董事長は「もし必要ならば、奇美電との協議事項に海外債務に関する要求を盛り込むことも可能だ」との認識を示した。
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