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台聯、立委2人に事実上の離党勧告


ニュース 政治 作成日:2007年11月6日_記事番号:T00003562

台聯、立委2人に事実上の離党勧告



 台湾独立路線を掲げ、李登輝前総統を精神的指導者とする政党、台湾団結聯盟(台聯)で内紛が表面化し、与党民進党に近い立法委員に対する風当たりが強まっている。同党の黄昆輝主席は5日、除名処分が下されるといううわさがあった尹伶瑛、黄適卓の両立法委員について、いったん処分を保留した上で、「彼らは自由意思で離党可能だ。無理に引き止めない」と述べ、事実上の離党勧告とも取れる発言を行った。

 2人は民進党の立法委員選候補者を支援し、台聯に不利な発言を行ったとして、党内で批判にさらされていた。

 これについて、尹立法委員は「自主的には離党しない。除名されるならば、台湾と『泛緑』陣営のためにつらい思いで受け入れる」と述べた。

 台聯は陳水扁政権と一線を画したい李登輝前総統の意向を反映し、民進党に近い議員に厳しい態度で臨んでいる。最近も廖本煙、黄宗源の両立法委員が「民進党に近すぎる」として除名されたばかり。しかし、数少ない議席数を維持する上で、立法委員を次々と除名すれば、結果的に民進党への議員流出を促し、党勢の低落に拍車をかけることにもなりかねない。