ニュース 電子 作成日:2012年2月24日_記事番号:T00035623
液晶パネル大手、友達光電(AUO)の彭双浪総経理は23日、パネル業界は健全化に向かっており、40、42インチ液晶テレビ用、24インチ液晶モニター用パネルの需求が逼迫(ひっぱく)し、オファー価格が上昇し始めたと語った。背景には中国や米国の液晶テレビ需要がある。一昨年に始まったパネル業界の不況以降で、大手メーカーの最高幹部が価格引き上げを示唆したのは同社が初めてとみられる。24日付経済日報などが報じた。
AUO「グリーン箱舟」計画で目標とする温暖効果ガス25%削減は、37万家庭の年間排出量に相当するという(23日=中央社)
彭総経理は、市況を総合的に見て、パネル景気は第1四半期が谷底でパネル価格はおおかた横ばい、その後四半期ごとに良くなるという見方は変わっていないと語った。
彭総経理は、中国で稼動した第8.5世代の新生産ラインは32インチパネルが中心で供給過剰に陥っているが、一方、7.5世代ラインは逼迫(ひっぱく)気味で、24、40、42インチなど一部製品価格が上昇していると説明した。上昇幅については触れていないが、小幅とみられる。
彭総経理は、市況を総合的に見て、パネル景気は第1四半期が谷底でパネル価格はおおかた横ばい、その後四半期ごとに良くなるという見方は変わっていないと語った。
市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジーの張小彪副総経理は、第1四半期にパネルメーカーがうまく生産能力を調整できれば価格は安定し、需要が戻り反発上昇の可能性もあると指摘。需要期の下半期には黒字転換も可能だと予測した。
AMOLEDパネル大型化に意欲
彭総経理はまた、サムスン電子が液晶ディスプレイ(LCD)事業をスピンオフ(分離・独立)することに対し、サムスンブランドの最終製品向け受注を獲得するチャンスが公平になると好意的な見方を示した。
サムスンが今後の重点とする方針の有機EL(OLED)に関し、彭総経理はAUOは第2四半期に小型の有機ELパネルを量産できると述べた。昨年発表した32インチのアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)パネルに続き、大型化・量産を目指すとも語った。
彭総経理は有機ELパネルの大型化は韓国メーカーの方が進んでいるが、まだ技術の国際標準は定まっていないと指摘し、研究開発(R&D)に力を入れる考えを示した。また、戦略提携を結んだ出光興産の材料を使用することで、特許侵害の懸念を回避できると付け加えた。
温暖ガス、25%削減目標
彭総経理はこうした発言を行った「緑色方船(グリーン箱舟)」計画始動の記者会見で、環境保護と省エネルギー、製品の廃棄物ゼロエミッション(減量化対策)を全面推進し、2015年までにすべての工場で温暖効果ガス排出量を10年比25%削減すると目標を掲げた。
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