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フェイスブック離婚、夫の独身表記が火種に


ニュース 社会 作成日:2012年2月29日_記事番号:T00035624

フェイスブック離婚、夫の独身表記が火種に

 インターネットの交流サイト(SNS)、フェイスブックで、妻が夫のプロフィール欄に「独身」との表記を目にしたことから離婚に至った夫婦がいる。フェイスブックの使い方を誤ったことで、平穏な日常生活が一変したケースだ。

 この夫婦は共に教師で、夫の楊さんは雲林県、妻の頼さんは台中市に職場があるため別居の日々を送っていた。ある日、頼さんが夫の家を訪れると夫は不在。浮気を疑って夫のフェイスブックをのぞき見たところ、プロフィール欄に「独身」の2文字が。これをきっかけに大げんかに発展し、楊さんが我慢できずに離婚訴訟を起こしたところ、裁判で離婚が成立したというのものだ。

 果たしてフェイスブックの独身表記だけを理由に、離婚が認められるのだろうか。実はこの夫婦、不妊治療を計18回行ったが子宝に恵まれず、このことが夫婦の不仲につながっていた。しかも離婚騒動のけんかで、頼さんは楊さんにけがをさせた上、「死ぬまで意味の無い結婚を続けて、不幸にしてやる!」と言い放ったという。裁判ではこうした態度も含め、夫婦にお互い歩み寄る意思がなく結婚生活は修復不可能と判断されたというのが真相のようだ。

 とはいえフェイスブックが、浮気のきっかけ、温床になっているのも事実だ。他のSNSに比べて実名や連絡先、出身地、学歴などを公開する傾向が高く、現在の友人知人だけでなく、昔の同僚や同級生などとネット上で「再会」し気軽に交流を深めることができる。このため、昔の恋人とも簡単に連絡が取れてしまい、浮気に発展、現在の配偶者や恋人ともめる人も少なくないらしい。ちなみに英国では、離婚の3割はフェイスブックが原因(2011年)というデータもある。人口の半数近い1,116万人が利用する台湾でも、これから「フェイスブック離婚」が増える可能性は十分ありそうだ。