ニュース 社会 作成日:2012年3月2日_記事番号:T00035680
求職求人情報サイト「yes123求職網」のアンケート調査によると、求職者の49.2%が就職面接で仕事に関係のない質問をされ、プライバシーの侵害と感じたことがあるという。「差別されたことがある」という回答も32.5%に上った。一体どんな質問をされたのだろうか。
百貨店の販売員、李さんはこれまで面接で何度も「どこのメーカーの下着を使っていますか」「下着は何色が好きですか」などと質問された。まるで服を脱がされ下着姿を見られているような屈辱感があったという。ある服飾ブランドの販売マネージャーは、「販売の仕事では変わった客に遭遇することが多い。わざとプレッシャーを与え、対応力を見極めることもある」と指摘した。しかし、誤解が生じないよう、採用担当者は質問の意図を説明するべきとも付け加えている。
また、陳さん(男性)は体が華奢(きゃしゃ)で声が小さめ。そのためか面接で「同性愛者ですか?」と聞かれ、とても傷ついたという。企業側は「かつて『蔡小姐です』と自己紹介する男性社員がいて、お客さまを戸惑わせたことがある。見た目が中性的な場合、そのような質問をすることもある」と弁明した。
企業側にも言い分があるようだが、台湾の法律でも日本と同じく、募集・採用の際、種族、言語、宗教、政治、性別、性的指向、年齢、婚姻、容姿などで差別することは禁じられている。
yes123は、もし答えたくないことを聞かれた場合は、「申し訳ありません。プライベートなことはお答えできません」とやんわり断ればよいとアドバイス。特に女性は「生理休暇」「産前産後休暇」など法律で守られている部分が多く、企業側がやむを得ず質問する場合もあるため、例えば「生理痛は強いですか」と聞かれても冷静に回答をすれば、面接官に良い印象を与えられるとしている。
ただ、中には「身長150センチメートルなのに体重が70キログラムもあったら、仕事を探すのは大変でしょう」、「特段の経験もないようだから何も質問することはない。歌でも歌ってくれ!」と言われた求職者もいる。面接という密室空間では、これからも奇問珍問とのバトルが繰り広げられるのだろう。
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