ニュース 農林水産 作成日:2012年3月5日_記事番号:T00035738
行政院農業委員会(農委会)は4日、前日に発表した台南市、彰化県での高病原性鳥インフルエンザ(H5N2型)発生に関し、通報を受けた昨年12月末から事実を隠ぺいしていたとの疑惑が浮上する中、許天来・農委会動植物防疫検疫局長の辞任を発表した。また、市民に不安を抱かせたと謝罪を表明した。范姜泰基・総統府報道官によると、馬英九総統は疫病発生の報告の遅れに対し、農委会に市民への謝罪、職員の処分、対策強化を指示したという。5日付聯合報などが報じた。

許天来・元農委会動植物防疫検疫局長。4日には彰化県芳苑郷、南投県の養鶏場でも鳥インフル発生の疑いが報告されている(4日=中央社)
許局長は聯合報の取材に対し、ニワトリの死亡状況による病原性の高低の判断が難しく、確認に手間取ったためと弁解した。
一方、屏東県万丹郷の養鶏農家、王金義氏は、昨年末イベントで当地を訪れた許桂森・農委会畜牧処長に「彰化県での鳥インフル発生を政府はなぜ隠すのか」と質問したところ「大騒ぎを懸念している」と答えたと語り、当時既に政府が事実を把握していたと指摘した。
輸出への影響、年間7億元も
農委会は既に国際獣疫事務局(OIE)に通報しており、今後、台湾が鳥インフル発生エリアに指定され、鶏肉、鶏卵、ペットとしての鳥類の輸出に年間7億台湾元(約19億円)の影響が出ると試算されている。
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