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台プラが米工場で生産能力増強、シェールガス開発を好感


ニュース 石油・化学 作成日:2012年3月5日_記事番号:T00035747

台プラが米工場で生産能力増強、シェールガス開発を好感

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)が17億米ドルを投じ、22.59%出資しているフォルモサ・プラスチックスUSA(FPC USA)はこのほど、米国でのシェールガス(天然ガスの一種)開発の進展を好感し、年産能力をエチレンで80万トン、プロピレンで60万トン、低密度ポリエチレン(LDPE)/エチレン酢酸ビニル(EVA)で30万トン増強する。同時に天然ガス分離工場も増設する計画で、2016年の稼動を見込んでいる。4日付工商時報が伝えた。

 増強後のFPC USAの年産能力は、エチレンが240万トン、プロピレンが100万トンに達し、第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)に次ぐグループ第2位の生産拠点となる。

 FPC USAの本社はニュージャージー州にあり、米国内に工場を3カ所設けている。既にポリ塩化ビニル(PVC)パウダーやポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、塩素アルカリの生産では米国有数の企業となっている。

 林健男・台塑総経理によると、テキサス州のメキシコ国境周辺には5万4,000平方キロメートルに及ぶシェールガス田があり、同州工場が天然資源に恵まれていて、探査技術も擁していることから生産能力増強を決めた。