中華汽車工業（チャイナ・モーター）は７日、同社が開発した駆動システム（パワーキット）を採用した電動アシスト自転車の試作品を発表し、今年台湾の組み立てメーカー７社と共同で、自社ブランド「GreenTrans」による欧州市場進出を明らかにした。同社は中長期目標としてパワーキットの年間販売台数30万～50万台分を掲げた。８日付経済日報が報じた。
「Green Trans」をアピールする劉総経理（同社リリースより）
欧州の自転車市場は2008年をピークに年々縮小し、現在の年間販売台数は約1,850万台となっている。一方で、電動自転車は年々成長を続け11年は100万台と、10年の70万台から42％増加した。
中華汽車は、欧州における電動自転車用パワーキットの単価は平均1,000ユーロ（約10万円）以上で、市場規模は400億ユーロを超えると分析している。
劉興臺・同社総経理は、「GreenTrans」のパワーキットは静かで運転も楽な上、パワーもある。同ブランドで設計・開発から販売・アフターサービスまでをカバーしたトータルソリューションを提供すると述べた。
