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高興昌鋼鉄の役員職務停止、経営危機に


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2012年3月8日_記事番号:T00035833

高興昌鋼鉄の役員職務停止、経営危機に

 高興昌鋼鉄は、30%を出資する国票金融控股が、高興昌の董事6人、監察人3人の職務停止を求める仮処分申請を行い、それぞれ7日までに台湾高等法院より職務停止命令を受けた。これにより、高興昌は経営上の重要事項の決定ができなくなり、会社運営の危機を迎えた。8日付経済日報が報じた。

 国票金控は、昨年の役員改選で高興昌への董事派遣に失敗後、高興昌董事会が高雄市内の土地を不当に安く売却したなどとして、董事、監察人の職務停止を求めた。

 高興昌は総経理が一般事務を処理することにしているが、董事会の機能が停止したため、資金調達など重要事項の決定が滞る見通しだ。高興昌は今年上半期に3億台湾元(約8億3,000万円)、下半期に2億3,000万元を借り入れにより調達する必要があり、市場では経営破綻を懸念する声も出始めている。4月2日に予定されていた臨時株主総会も中止された。

 高興昌は8日、高雄市内の土地を売却する理由について、「期限を迎える銀行融資の返済に充てるためだ」と説明した。